血糖を24時間「見える化」するセンサー、CGM(持続血糖測定)。近年は種類が増え、「どれを選べばいい?」という声も多く聞きます。ここでは代表的なCGMの種類と違い、選び方、そして2024年から広がった「インスリンを使っていない人でも使える」仕組みまで、専門医の立場で整理します。
この記事のポイント
- CGMは血糖の「点」ではなく「線(推移)」を見られる
- 主な機種はFreeStyleリブレ・Dexcom・メドトロニック
- アラート・装着期間・ポンプ連携などが選ぶポイント
- 2024年から選定療養で対象が広がった
そもそもCGMとは
CGM(Continuous Glucose Monitoring)は、上腕やお腹に貼った小さなセンサーが、皮下の糖の値を数分ごとに自動で測り続けるしくみです。指先の自己測定(SMBG)が「その瞬間の点」なのに対し、CGMは血糖の「流れ(トレンド)」を線で見せてくれます。上がっている最中か・下がっている最中かが矢印でわかるため、低血糖の予防や食事の工夫に役立ちます。1日の血糖が目標範囲に入っている割合=TIR(Time in Range)という新しい指標も、CGMから得られます。
主なCGMの種類と違い
日本で使われている代表的な機種を整理します(仕様は改良で変わるため、最新は主治医・添付文書でご確認ください)。
| 機種(メーカー) | 特徴 |
|---|---|
| FreeStyle リブレ2(アボット) | リアルタイムに値が届き、低・高血糖のアラートに対応。装着は約2週間。スマホアプリで手軽。 |
| Dexcom G7(デックスコム) | 小型・高精度で、警告アラートが充実。装着は約10日。家族が離れて見守れる共有機能も。 |
| メドトロニック(ガーディアン等) | インスリンポンプと連携し、自動でインスリンを調整するシステム(AID)に使われる。 |
大きくは、常に値が届くリアルタイムCGM(rtCGM)が主流になっています。かつての「かざして読む」タイプ(間欠スキャン式)から進化してきました。
選ぶときのポイント
- アラートが要るか:低血糖が心配・夜間が不安ならアラート付きが安心
- 装着期間・つけ心地:交換の手間や、テープかぶれの起きにくさ
- ポンプと連携するか:AID(自動調整)を使うなら対応機種を
- 家族と共有したいか:お子さんや高齢のご家族を見守るなら共有機能を
インスリンを使っていなくても使える?(選定療養)
これまでCGMは、主にインスリン注射をしている方が保険で使えるものでした。しかし2024年から「選定療養」という仕組みで、飲み薬だけの方や健診で血糖高値を指摘された方でも使えるようになっています。ただし誤解しやすい点があります。
- すべてが保険になるわけではありません(診察・採血は保険、センサー代は自費の追加費用)
- 実際に使えるかは、医師が必要と判断した場合です
- 制度・費用の扱いは医療機関によって異なることがあります
自分の血糖が食事や生活でどう動くかが見えると、対策がぐっと具体的になります。気になる方は、かかりつけや糖尿病外来で相談してみてください。
CGMは医療機器です。機種の適応・保険や選定療養の扱いは変わることがあり、医療機関でも異なります。導入や選択は主治医にご相談ください。
関連アプリ・ツール
- GluView(CGMの血糖を大画面で見守る)
- T1Life(1型糖尿病の毎日を支える)
- DM Compass(病棟の糖尿病ツール)
- Instagram(毎日のやさしい解説)

